愛艇パシフィック・シーウェイ号は15人乗り。エアコン、シャワールーム、ベッドルームも完備で、海の上のミニホテルという雰囲気も
クルーザーに一緒に乗ると
ビジネスをやる潤滑剤になることも
「皆さんが海の上で楽しそうにしている様子を見ると、嬉しくなります。船舶免許を持っている人が乗っている時には操縦役を外れて、お酒を飲んで、のんびりと過ごします。それも最高ですよ」
仕事で付き合いのある人を乗せた時も、おもてなしはするが、海の上で商談はしないというのが小林さんのモットーだ。
「仕事相手であっても、海に出ると仕事と楽しみの境目がなくなります。お互いに釣り糸を垂れたり、お酒を飲んだりしながら、仕事と全く関係のない話で盛り上がる。
それがいいんです。ただ、仕事の話はしなくても、コミュニケーションをとりながら、相手の人柄が見えてくるということはある。
うちのおやじがよく言っていたんです。“仕事の話は、夜、話さないとダメなんだ”って。お酒を酌み交わしながら、相手とどこまで本音で話ができるか、ということなのでしょうね。
私は元来、ずぼらな性格でそこまでシビアに見ることはないけれど、海の上で一緒の時間を過ごしながら、仕事の付き合いだけではわからなかった相手の意外な一面を発見したりして、嬉しくなったりすることがある。
そういうことが、その後のビジネスの何かしらの潤滑油になっていることも、あるかもしれません」