「化身」だと思えば立ち向かえる

私たちの人生にも、ときどき鬼のような化身が現れることがあります。

あなたを苦しめ、困難を与える人と言えばいいでしょうか。

苦手な上司、ソリが合わない同僚、無理難題を押しつけてくる取引先……。

しかし、そんな逃げ出したくなるような相手であっても、いいところや学ぶべき点は必ずあるものです。

顔も見たくない、声も聞きたくないくらい嫌いでもかまいません。

無理に仲良くなろうとする必要もありません。

ただ、そんな相手でも、あなたが成長するために現れた天や仏の「化身」だと思い、その化身が今、目の前に立ちはだかっていると思えば、少しは前向きに付き合えるのではないでしょうか。

すべては、あなたの見方次第です。

それに、苦手な相手との関係は永遠に続くわけではありません。

ビジネス上の人間関係は、取引の終了、あるいは自分や相手の異動や退職などでいつかは終わるものです。

化身は、あなたを成長させるために現れるのですから、ハードルを乗り越え、成長することで学びの期間が終われば、いつかは消えていきます。

「今は、化身に鍛えられている時期だ」くらいの思いで向き合えば、耐えられるはずです。

人間の縁や巡り合わせは、本当に不思議なものです。

くれぐれも逃げ腰にならず、後ろ向きの決断はしないようにしましょう。

●チェックポイント
苦手な相手から逃げていませんか?
成長の糧と割り切って付き合っていますか?