Airbnbとの業務提携の先にある二つの狙い

「住宅のリノベーション資金だけで大きなビジネスになるとは思っていない――」

 山田大介・みずほ銀行常務執行役員がこう述べるように、みずほ銀行はこの提携によって二つの波及効果が起きることを期待している。

 一つ目が、銀行の顧客ネットワークのさらなる開拓だ。

 取引先の企業に対して、民泊という新たな成長分野を提案することで、それを足がかりにビジネスの機会を「重層的に伸ばしていく」(山田氏)ことを目指す。

 二つ目が、民泊以外のサービスを提供するスタートアップ企業(新しいビジネスモデルを提供する新規企業)とのさらなる連携だ。

 今回の提携には、6月30日にみずほ銀行がベンチャー投資会社のWiLと設立した新会社のBlue Labも参画する。

 もともとBlue Labは、先端IT技術を駆使して異業種との間に新事業を作ることを目的に設立され、前出の山田氏が社長を務める。民泊に付随する新事業の創出のために、第1号の業務提携契約を結んだ。

 今回の業務提携で一定の効果が出れば、それが“呼び水”として、「民泊の次のアイデアを持った企業がBlue Labに集まってくる」(山田氏)という可能性を期待しており、そこから新しい事業領域に進出する考えだ。