嫌いなものでも、食べられるようにしておく

カヨ子 “生き抜く”力でいうと、たとえば“食べる”ということについてですけど。あのね、私、食べ物の好き嫌いは、多かれ少なかれ誰にでもあると思うんです。私にだってありますよ。

  だけど大切なことは、「嫌いなものでも、食べられるようにしておくこと」だと思うんです。ほかに食べるものがないところで、「嫌いだから、食べない」なんて言うてられないでしょ。そのためには、嫌いだから食卓にのせない、というのはヤメていただきたい。嫌いなものでも少しずつ食べさせて、その味に慣れさせることが大切です。
  
お母さんだって一緒ですよ。自分が嫌いだからといって、まったく食べなければ、子どもだってそれが嫌いになってしまいます。「何でもおいしく食べられる」ことが理想ですけど、まずは「嫌いなものでも、ある程度は食べられる」ことを目指しましょう。“生き抜く”力を身につけるためにも。

A わかりました。食べ物ひとつとっても、わが子に“生き抜く”力を身につけさせるため、まずは親からがんばっていこうと思います(苦笑)。4回にわたって、それぞれに印象深いお話をどうもありがとうございました!

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久保田カヨ子(くぼた・かよこ)
1932年、大阪生まれ。脳科学の権威である京都大学名誉教授・久保田競氏の妻で2児の母。約30年前に、日本における伝統的な母子相伝の育児法を見直しながら、自身がアメリカ在住時と日本で実践してきた出産・育児経験をもとに、夫・競氏の脳科学理論に裏づけされた独自の久保田式育児法〈クボタメソッド〉を確立。テレビなどで「脳科学おばあちゃん」として有名。77歳にして株式会社『脳研工房』を立ち上げ、現在代表取締役。 競氏との共著書に、『脳科学おばあちゃん久保田カヨ子先生の誕生から歩くまで 0~1才 脳を育むふれあい育児』(主婦の友社)、『すぐれた脳に育てる』(BL出版)、『育脳家族』(NTT出版)などがあるが、単著は79歳にして本書が初。ズバッとした物言いのなかに、温かく頼りがいのあるアドバイスが好評。全国からの講演依頼もあとをたたない。 【脳研工房ホームページ】 http://www.umanma.co.jp/