デジタル時代における人生のノート
もう1つ、よくいただく質問に、「この忙しい時代に、手書きでノートを作ってゆく手間をかけるのは大変ではないですか?」というものがあります。
私はこれに、忙しい時代だからこそ、1日に数分でよいのでモニターと携帯電話から目を離し、自分と向き合う時間が必要だと感じています。仕事がメールで飛び交い、スケジュールがスマートフォンでいつでもチェックできるいま、ノートはまるで静かな山の奥のような「聖域」です。
ノートに自分の人生を書き留めるのは、心の声に耳を傾け、個性を取り戻し、驚きや好奇心をまたかきたてるためといえます。デジタルな時代だからこそ、こうした「聖域」を持っている人は強いのです。
はじめてのモレスキン
この連載で、モレスキンノートをつかってみたいと感じた方は、ぜひ書店で1冊手に入れるところから始めてみてください。文字を多く書き込む人なら、最初はポケットサイズのルールドがおすすめです。
そうして最初もモレスキンを手に入れたなら、大事なのはその日のうちにとにかく何かを書き込んでみることです。放っておけば、どんどんとモレスキンに何かを書き込みづらくなってきます。第2回で紹介したように、格言や、抱負でもいいでしょう。まずは最初のページを埋めてしまうのです。
書き込み方になやんだなら、ぜひ新刊『モレスキン 人生を入れる61の使い方』もご参考にしてみてください。
しかしそこからは、旅はあなたのものです。あなたがモレスキンに入れる人生の旅が最高のものであることを祈っています。
1973年アメリカ、イリノイ州生まれ。ライフハックや仕事術をテーマとしたブログ、「Lifehacking.jp」管理人。「ライフハックとは人生を変える小さな習慣」をモットーに、クラウド時代のライフスタイルとワークスタイルの話題から、iPhone・iPad・モレスキンなどのガジェットや文具の活用法などを紹介している。理学博士。著書に『できるポケット+Evernote 活用編』(共著:インプレスジャパン)、『iPhone 情報整理術』(共著: 技術評論社)など多数。Lifehacking.jp http://lifehacking.jp/
【新刊のご案内】
『モレスキン 人生を入れる61の使い方』
堀正岳・中牟田洋子・高谷宏記[著]
1680円(税込)、ダイヤモンド社刊
「伝説のノート」と生きる61人それぞれの活用法
生活、仕事、勉強、趣味、アート、遊び、育児、料理…他。ともに旅し、考え、表現する。ともに喜び、悲しみ、苦悩する。
「人生の相棒」としてモレスキンと暮らすヒント。
オールカラー!モレスキンサイズ!モレスキン社制作協力!
ご購入はこちらから!→ [Amazon.co.jp] [紀伊國屋書店BookWeb] [楽天ブックス]
【過去の連載記事】
第1回:「人生を入れる、「モレスキンノート」の魅力とは?」
第2回:「モレスキンと日常~「伝説のノート」にあなたの記録を始める」
第3回:「モレスキンと旅~モレスキンノートは旅人によく似合う」
第4回:「モレスキンと個性~パーソナリティであるノートブック」
第5回:「モレスキンとアート~日常の中でのクリエイティブ・アクション」
第6回:「人生を最高に旅するためのノート、モレスキン」
【本の内容を動画でご紹介しています。ぜひご覧になってください】