ノートの中にある家族の思い出
一方で、イラストなどに凝らずとも、文字と貼り付ける写真だけでかけがえのないモレスキンを作っている人がいます。理学療法士のPTクワエさん(@PTkuwae)は、夫婦でつくる育児ノートにモレスキンを活用しています。
3人のお子さんの1人に1冊ずつあるというノートには、毎日のできごとや、何気ないやりとりが書き込まれるとともに、日々の写真が思い出を残していってくれます。
クワエさんのノートのもう1つの魅力は、それが夫婦のコミュニケーションの場でもある点です。お子さんのしでかした出来事や、会話などを奥様がノートに書き込むと、クワエさんがノートの紙面上でそれに返事をします。子供の寝静まった居間の会話が、そのままノートの上に降り積もっていると思ってください。
子供は一瞬で成長しますが、このモレスキンはその成長の一瞬に旬を逃しません。家族1人1人の人生が入ったノートなのです。
モレスキンでなくてはいけない理由は?
ある人は文字を中心に書き込み、ある人はキャンバスのようにしてアートを描く。モレスキンの使い方には限界が見えません。
よくいただく質問に、「モレスキンでなければいけない理由はありますか?」というものがありますが、正直に答えるなら、そんな理由はありません。本書の使い方の多くはどんなノートでも実践可能なのです。
しかしその一方で、舌にするコーヒーの苦さにこだわり、耳にする音楽にこだわり、身につけるファッションのセンスにこだわる気持ちも、誰もがもっているものだと思います。モレスキンはどこにでもありそうなシンプルな作りでありながら、際だった個性と機能を放つノートです。モレスキンを好む人は、「モレスキン」にこだわっているのです。