このように、具体的な場面を題材に同僚と話し合っていくと、「だから自分はそういう行動を取ったのか」と、無意識の言動や深層心理に気づくことができる。そして、「ならば、次はこうしよう」というように、自分の行動のどこをどう変えるべきか、自分なりの答えが思い浮かぶようになる。誰かに教えられるのではなく、自ら気づいて変わるので、実現性も高い。
学びとは、現実に活きる知恵を身につけることであり、知識をストックすることではない。本もビジネススクールも、きっかけや判断の拠り所は提示してくれるが、それ以上ではありえない。マネジメントの学びは、自分の経験を振り返る中で、自分に気づき、自分を変えようとすることが出発点となる。
この新しい流れは、すでに世界に広まっている。何も特別な資格は必要ない。いくつかの留意点さえ押さえれば、あなたの職場で明日からできる。
*次回、新しい手法の具体例を紹介します。9/22(木)掲載です。
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本コラムで紹介した新しい学習法のヒント、企業や職場での具体的なエピソードは、『ミンツバーグ教授のマネジャーの学校』をご参照ください。
欧米ではピーター・ドラッカー教授と並び称される、ヘンリー・ミンツバーグ教授。会社が買収され、窮地に立たされた、IT企業のマネジャー、フィル・レニール。追い詰められたフィルは、義理の父、ミンツバーグ教授にアドバイスを求めた。
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