一度でもトップになった子は、見違えるように変わる

  私の学習塾「ステージメソッド塾」は、兵庫県西宮市にあります。
  西宮市は大阪と神戸のほぼ中間にあり、芦屋市を隣接する全国でも教育意識の高い街です。
  最寄り駅の阪急・西宮北口は、灘や甲陽といった超難関私立中学などの合格を目指す大手学習塾が駅前からズラっと立ち並ぶ日本有数の進学塾の激戦区として知られています。私の塾はその一角にあります。

【第1回】<br />なぜ、普通の成績だった子の8割が“全国トップクラス”に、塾生の5人に1人が“学力日本一”になったのか?


「全国トップクラス」「日本一(全国1位)」

  この結果は、某教材会社の全国版学力テストの判定によるもので、全国の学習塾に通っているたくさんの生徒が同時に受験するテストです。
  学力テストを実施する某教材会社の責任担当者の方から、
「こんな実績は他に類を見ない。あなたの塾くらいだ」
  と言われました。
「学力日本一」には、大きな力が潜んでいます。1位になることで、学力とともに精神面の成長も手に入ります。

カタカナの「ヌ」が書けなかったSくん(小6)が、 
なぜ3か月間で偏差値が25も伸びたのか?

「中学受験の準備をはじめたい」とのご希望で、Sくんがお母さんと私の塾にやってきたのは、小6の5月下旬のことでした。
  テニス好きで、笑顔のかわいいSくんは、やる気にあふれていましたが、いままでテニスに時間を割きすぎて、まったく勉強をしていませんでした。
  Sくんの学力をチェックすると、驚くような問題点がいくつも出てきました。
  小学生で習う低学年レベルの漢字が書けず、文章も箇条書きだったのです。
  極めつけは、カタカナを忘れており、「ヌ」が書けなかったのです。
  学力テストを受けてもらうと、結果は、国語100点満点中24点、偏差値29。
私は困惑しながら、率直に伝えました。
「残念ですが、中学受験準備には、間に合わないかもしれません。時間が足りません」