全国有数の大手学習塾が乱立する阪急・西宮北口(通称ニシキタ)で、倍率10倍以上の超難関公立中高一貫校に「6年連続地域No.1」の合格実績を挙げている、小さな小さな塾「ステージメソッド塾」をご存知だろうか? なんと、塾生の8割が全国トップクラス、2割が学力日本一という。片道3時間をかけて通う塾生も複数いて、有名教育誌でも紹介された。
  このたび、『すべての成績は、国語力で9割決まる!』を刊行した、ステージメソッド塾代表である西角(にしかど)けい子氏が、「なぜ小さな塾が学習塾のメッカで実績を挙げているのか」「子どもひとりで勉強しはじめ、どの科目も成績を上げるにはどうしたらいいか」、その秘密を4回にわたって初公開。
  第3回目は、昨今、子どもの国語力低下が叫ばれているが、わが子の「国語力の現在地」を探る、がテーマ。進学塾の現場では、予想以上に子どもの学力低下が深刻なようだ。(撮影/堀内慎祐)。

あなたのお子さんの国語力も大幅ダウンしている!?

  学習コンサルタントの西角けい子です。
  前回は、「国語は暗記!」ということをお伝えしてきました。

  国語力アップは、なかなか目に見えにくいものですが、緩やかに子どもたちに変化が起こります。
  国語力を身につけると、以下の5つの流れで、確実に子どもたちの成績は上がっていきます。

【第3回】<br />恐るべき勢いで、子どもの国語力が大幅ダウン中!?<br />でも、あきらめないで!<br />「国語力の現在地」チェックリスト

①文章を読み、内容が理解できるようになる
②算数や社会、英語など、すべての科目の教科書を読むことに抵抗がなくなる
③教科書に書かれた重点や問題点などのポイントが見えてくる
④テストで高得点が取れて、自信がつく
⑤子どもが自分から勉強したいと思うようになる。そして、まずは自分の好きな科目から成績が上がりはじめ、全科目の成績アップにつながっていく――


  国語の成績を上げるために、いますぐできることがあります。
  それは、子どものいまの国語力をチェックすること。
  カタカナは書けるか。漢字は何年生レベルか。文章を読めるか……。

  これらは簡単なようですが、子どもたちの国語力は、確実に落ちています。そのうえ、親御さんが思っていらっしゃる子どもの学力と、実際の子どもたちの学力には、かなり大きな隔たりがあることを痛感します。
  わが子を手遅れにしないために、「国語力の現在地」をチェックすることをおすすめします。

〔ちょっと気になる大人のための国語力チェック〕
〔漢検4級レベル〕
財団法人 日本漢字能力検定協会編『漢検四字熟語辞典』から引用
○次の四字熟語の意味を下の4つから選びましょう (※解答は次ページ目に掲載) 。
山紫水明
㋐ 邪念がなくすっきりと澄みきった心境。
㋑ むなしくはかないまぼろしのこと。また、詩歌などの深遠な味わい。
㋒ 才知があり道理に明るく、しかも小事にこだわらないおおらかな性質のこと。
㋓ 自然の景観が清らかで美しいこと。