ICO(Initial Coin Offering)が、ブロックチェーン関係のスタートアップ企業の新しい資金調達方法として注目を集めている。
ブロックチェーン関連企業がICOで調達した資金総額は、この数ヵ月で急激に増えており、ベンチャーキャピタルからの調達額を上回っている。
これまでスタートアップ企業は、アイディアを実際の事業に具体化する段階でベンチャーキャピタルの資金力に頼る必要があったが、もはやそれに頼る必要性がなくなった。このため、さまざまなイノベーションがビジネスとして孵化するスピードが高まる可能性がある。
ICOは、このように新しい可能性を開く革新的方法だが、最近の状況にはバブルの様相があることも否定できない。
独自の「トークン」を発行
仮想通貨取引所に「新規上場」
ICO(Initial Coin Offering)は、これまでスタートアップ企業が行なってきたIPO(新規株式公開)のようなものだ。ただし、株式ではなく、仮想通貨を用いて資金調達を行なう。
これは、一種のクラウドファンディングであり、すべてはインターネット内で完結する。
IPOより遥かに簡単であり、投資銀行や証券会社のような第三者の補助を必要としない。このため、IPOの場合のような巨額の手数料を必要としない。