サッカーの仕組みでイノベーターを育成

孫氏はイノベーター輩出のために、サッカーのようなリーグ制の導入を提唱した Photo by T.K.

 例えば、サッカー強豪国ブラジルでは、空き地や道端の至る所で子供たちがサッカーをしています。世界的なリーグで活躍した人が近くのベンチに座って、子供にアドバイスする光景が見られます。

 子供も「僕もあの人のようになりたい」と思える人が身近にいるから真剣になる。そうした環境があるから長年にわたって強い選手を輩出し続けているのです。

 日本にも、地域の教室があり、学校の部活があり、上を目指す子供たちにはユースチームがあります。その上にJリーグがあり、世界のリーグに出て行く仕組みができたからこそ、裾野が広がりレベルも上がってきました。

 スポーツや芸術の世界には、このようにプロを頂点としたピラミッド形のリーグ構造があり、やる気のある子や力のある子をどんどん引き上げる環境があるのです。

 僕は次世代の課題を解決できるような優れた人材、つまりイノベーターを輩出するためにも同様の仕組みが必要だと考えています。サッカーリーグのように、イノベーターのリーグがあってもいいのではないかと感じていました。