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「彼女がだんだん、『奥さんと離婚する気はないんでしょ?』とか『女にとって30代のこの時期って貴重なんだよね』など、面倒なことを言い始めてから、自分の心は急激に冷めていきました。

 勝手なことを言うようですが、互いに合意の上で始まった、割り切った関係だと思っていたので。彼女も最初はそのつもりでした。でも、あるときから、彼女自身はそうじゃなくなったんでしょう。

 徐々に距離を置き始めて、別れを切り出したとき、彼女は怒り狂いました。なんとかなだめて、お金で解決しようとしたのですが、彼女の怒りに余計に火をつけてしまったようで、金銭の請求やストーカーに近い行為が始まりました。

 メールで『どうして私が◯◯から捨てられないといけないの? 何様のつもり?』『(お金の額)あんなんじゃ足りないから』『奥さんにバラしてあげようか?』『◯◯の家庭、ぶっ壊してやる』など、狂気を感じさせる連絡が連日のようにきて、気が滅入りました。

 何度も土下座をして、なんとか工面して200万円を支払い、無事に別れることができましたが、2ヵ月近くかかりました。愛人を作った私が悪いのですが、彼女からの罵詈雑言や脅し、お金の準備などで、精神が病んでやつれたのを覚えています」(50代男性)

 関係がこじれにこじれ、厄介な展開へと進んでいくわかりやすい事例。もし、ここで相手の怒りが収まらなかったら……と想像してみてほしい。

 愛人関係にあった時期のあれこれを、微に入り細にわたってブログやSNSに書かれたり、LINEのスクリーンショットを全世界に向けて公開されたりするかもしれない。ただし、このケースは最終的には金銭でカタをつけることができた幸運な事例ともいえる。

不倫は遊び? 不特定多数の
相手と関係を持つ“愛人”

 「知り合いの既婚男性(40代)が取引先の女性(20代後半)に一目惚れ。そのまま婚外恋愛をスタートしました。わずか半年の間に、男性は妻との離婚を本気で考えるほど彼女にのめり込み、本当に離婚してしまったんです。子どももいたんですが」