中国の担当編集者も口下手だった(笑)

中国で『伝え方が9割2』が40万部のベストセラー、伝え方ブーム到来!

佐々木 今回は、編集を担当していただいた北京時代華語という出版社の藺(リン)さんという方にお会いできたのも嬉しかったです。

――30歳ぐらいの若い編集者でした。印象的だったのが、中国人にしては声が小さいっていうこと(笑)。日本の編集担当(私)も口下手だけど、中国の編集担当の方も口下手ではないかと思っていたのですが、案の定、「伝えること、話すことが苦手です」っておっしゃってました(笑)。

 伝え下手の編集者はたぶん読者のど真ん中の気持ちが分かるので、伝え下手な人がどんなところで悩んでいるのかっていう思いと、シンクロしやすいのかもしれません(笑)

佐々木 なるほど(笑)。

――この本の読者のコアである20代、30代のは、子どもの頃、海賊版ではあったと思うんですけど、日本のアニメとか日本の漫画に慣れ親しんでいるので、大人になってからも、日本のコンテンツに愛着があるというお話をお聞きしました。

佐々木 おっしゃっていましたね。本も、あえて中国の例に書き直すよりは、そのままのもの例のほうがかえって喜ばれるっていうこともおっしゃっていましたね。日本の文化とかをより知りたいっていう、特に若者たちの意欲があるっていうことなんでしょうね。

 今回、北京を5年ぶりにお伺いして、中国のどんどん変わろうとしているエネルギーを感じましたね。タクシーを呼ぶにしても、みんなスマホを使って呼んでいて、スマホ上のサービスでいうと、日本よりも進んでいる部分が多いのかもしれないと思いました。