日本でシリーズ115万部を突破した『伝え方が9割』が、いま中国でも大ブレイク中だ。2016年9月の発行以来、中国版『伝え方が9割 2』は40万部のベストセラーに!中国でも、「読んだらすぐ使える」という再現性が受けているとのこと。北京で講演会を行った著者の佐々木圭一氏に、中国大ヒットの秘密を聞いた!(構成・写真/編集部 土江英明)
中国のナンバー1ネット書店「当当網」のビジネス書ジャンル(「成功法則」というカテゴリー)で、半年間1位!
――佐々木さん、中国で『伝え方が9割2』が40万部のベストセラーになっているとのこと、おめでとうございます。
佐々木 ありがとうございます。
――2016年の9月に中国で発売されたんですけれども、「当当網」という中国でいちばん大きなネット書店の「成功法則」というジャンルで、いまだに1位。発売直後から、半年間ずっとカテゴリーで1位を続けているとのことです。
佐々木 「成功法則」のカテゴリーって、お聞きしたら、ビジネス書カテゴリーのようなものと言ってましたね。
――ビジネス、自己啓発的なジャンルとおっしゃっていましたね。やっぱり中国は書籍の市場も大きいので、年間100万部のベストセラーが10本ぐらいは出るらしいと聞いてちょっと驚いたんですけれども、ただ中国でもビジネス書ジャンルで10万部を超えるとベストセラーですと編集担当の方からお聞きしました。「40万部というのはかなりのベストセラーです」と。
佐々木 編集担当の藺(リン)さんが、「今まで自分が編集した本の中でいちばん売れたものなんで嬉しいです」とおっしゃってくれて、嬉しかったですね。『伝え方が9割2』がここまで売れているのはなぜかと重ねて聞いたら、「それは非常に再現性が高いからです」と言われました。もちろん今までもたくさんのコミュニケーションの本は出ていて、納得度のある本もあったけれど、『伝え方が9割2』のように、読んだ直後から自分の生活ですぐ使える本はなかった。そこが中国の読者にもウケているのだ、という話をうかがいました。
――ベストセラーになっていると連絡を受けて、どう思われましたか?
佐々木 ちょっとビックリしたというのが、正直なところですね。中国で発売になったということ自体とても嬉しかったんですけど、日本の読者をイメージして書いた本ですので、中国でも売れているというのは意外だなと思いました。
――たしかに本書に出てくる「強いコトバ」の具体例は、日本のCMや漫画の名言などですから、中国版ではどういうふうに訳されているの興味があったのですが。
佐々木 そうなんですよね。きっと具体例は中国の名言であったり、中国の映画などの名ゼリフを使ってるのかなと思ったら、全然そんなことはなくて、日本の例がそのままアレンジされることなく訳されているそうですね。それは面白いなと思いました。