プジョーの最新モデル3008は、VWティグアン、MINIクロスオーバーと同じクラスのSUVである。セールスポイントは、スタイリングと快適性重視の設計か。
“SUV推し”のプジョーが
中心機種に位置づける「新型3008」
日本における今年のプジョーの戦略は、SUVをアピールしていくという。その中心車種として位置づけられるのが新型3008だ。3008は昨年9月のパリ・モーターショーで世界初公開されたブランニューモデル。発表半年後に日本で発売された点からも、メーカーの力の入れようがうかがえる。
販売が開始されたのは1.6リットルガソリンターボ(165ps)を積む車種で、アリュールとアリュールLEDパッケージ、GTラインの3グレードである。秋には2リットルディーゼルターボ(180ps)を搭載するGTブルーHDiが販売されるという。試乗モデルはGTラインである。
スタイリングは、他のプジョーと比べるとフロントマスクとキャビンのエッジが目立つ。そのため全長×全幅×全高4450×1840×1630m/mの実寸以上に堂々と見える。しかし同クラスのハッチバックよりやや高い運転席に座ると、ボンネットが見えることもあり、車両感覚は把握しやすかった。
液晶タイプのメーター表示は3種類から選べ、昔のシトロエンのようなボビン風の速度表示など、楽しい仕かけが用意されていた。インパネにグレーのファブリック、シートにコッパーのステッチをあしらったセンスはフランス車ならではだ。