前回の本欄でも述べた通り、日本の企業収益の前年同期比の伸びは2017年7~9月まではプラス圏で推移し、その後1度マイナス圏に落ちるとみている。

 そのタイミングで海外投資家の売りが出ると考えていたが、今回は北朝鮮情勢に絡んで海外投資家の売りが出た。日本の企業業績に対する懸念は、今の時点ではまだ薄いとみている。

 よって、北朝鮮情勢の緊張が緩和すれば再度買い戻しに動きそうである。現時点で軍事衝突の兆候は見られず、UBSでは北朝鮮情勢が軍事的な衝突に発展する可能性は少ないと考えており、株価がさらに調整すれば投資チャンスになり得る。

 しかし、現在の水準では株価はまだ十分には調整していないとみる。4月の安値である1万8335円程度がめどとなるのではないか。9月と10月はイベントも多いために株価が動きやすいと考えている。投資チャンスは近づいているがもうしばらく忍耐が必要になりそうだ。

(UBS証券ウェルス・マネジメント本部ジャパンエクイティリサーチヘッド 居林 通)