「礼節をわきまえている」と、3年で2億のビッグビジネスに!
「お父さん、お母さん、ありがとう理論」
父の日に、5歳の娘が「似顔絵」を描いてくれました。
「おとうさん、ありがとう」の「と」の文字が左右逆さま(笑)。それでも私にとって、最高のプレゼントでした。
そう言えば私も、年端も行かぬ頃に、母親の似顔絵を描いたことがあります。母は、とても喜んでくれました。
拙くても、気持ちのこもったメッセージは、人の心に届きます。そう思って私が始めたこと。それは、「感謝の気持ちをハガキに綴り、送る」ことです。
私は「飛び込み営業」が得意なのですが、アポなしの不躾な私に時間を割いてくださった方に、一筆したためるようにしています。
「先日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。うれしく思います。末永くおつき合いできるように、がんばります」といった短い挨拶文を書いた「お礼のハガキ」を送ります。
メールよりも手紙、デジタルよりもアナログ、パソコンフォントよりも手書きのほうが「ひと手間」かかっている分、「感謝の気持ち」が伝わりやすいのです。
また、つらつらと長く書く必要はありませんから、文章が得意ではない人でも、気負わずにお礼を述べることができます。
レジャー会社に飛び込み営業をかけ、その日のうちに「お礼のハガキ」を送ったところ、「今度、うちでテレビ番組をやろうと思っているんだけど、後田さんにお願いしたい」とご指名いただいたこともありました。
私は「お礼のハガキ」を出しただけですが、それでも「後田さんは、礼節をわきまえている人だ。この人なら仕事を任せてもいいのではないか」と認めていただき、私に白羽の矢が立った。結果的にこのレジャー会社から、「3年間で2億円」のビッグビジネスを結ぶことができたのです。