読売新聞からAERA、週刊プレイボーイ、はたまた東スポまで。発売直後より各種メディアで大反響を呼んだ『ぶっちぎり理論38』の連載がパワーアップして帰ってきた!
ダメ社員から「スーパー副部長」にまで上りつめた、現役大手広告代理店営業マンが、著書『<落ちこぼれでも3秒で社内エースに変わる!>ぶっちぎり理論38』では語り尽くせなかったエピソードを惜しげもなく公開する4週連続企画。
最終回を迎えた本日は、「お醤油の達人理論」&「その場でアマゾン理論」さらに「テキーラ理論」までを一挙紹介。この3つさえマスターすれば、宴会で信頼を勝ち取ること間違いなし!

小さな気配りで、キーマンから一目置かれる「お醤油の達人理論」

 あるセミナーに参加したときのこと。懇親会で私の隣に座った人は、外資系人事コンサルタント。彼はお刺身をおいしそうに口に運びながら、こんなことを言いました。

 「会食の席で、刺身、あるいは鍋を一緒に食べると、相手の人間性がわかる」

 彼いわく、「将来、出世していく人間は、2通りしかない」とのこと。一つは、素直な人。もう一つは、まわりの人に尽くす気持ちを持っている人です。

 つまり、率先して醤油皿を配ったり、鍋を小皿に盛り合わせて配ったりするような、「小さな貢献」「小さな気配り」をいとわない人は、将来有望。「小さな貢献」は必ず普段の仕事でも活かされるというのです。

 そこで私も「お醤油の達人」を目指すことに。

 すると、とくに経営者クラスの方から「いまどきの人にない気遣いだ」とお褒めの言葉をいただけるようになりました。

 あるとき、「重要なクライアントとの接待があるから」とW先輩に声をかけられ、会食に同行。配膳の雑用は私がすべて引き受け、先輩には商談に集中してもらいました。

 この席で、W先輩の商談テクニックを間近で勉強できたことは、私の一生の宝となりました。