だが、その過程で、多くの“人”を切り捨ててきた女性でもある。小池代表が女性初の自民党総裁を目指したとき側近だった女性議員たちは、全員いない。政党を渡り歩いた際の挫折や、長きにわたる「冷や飯食い」が影響し、彼女をより冷徹にさせたとみられる。

 同時にそうした経験は、“壊し屋本能”も目覚めさせてしまったのだろう。そういう意味では、小池代表が誰より師と仰いでいるのは、小沢自由党代表かもしれない。

 公明党だけでなく、大きな支持母体となり得た連合との亀裂も深めてしまった小池代表。今後、第二次、第三次と公認候補を発表するとしているが、それほど上手くいくのだろうか。

小池代表が生んだ亀裂や軋轢が
自身の足元をぐらつかせている

 小池代表の腹を“忖度”すると、今回の選挙である程度の議席を獲得し、国政で存在感を示す。2020年の東京オリンピックを自らの顔で飾り、その間に希望をさらに大きくさせようと考えているのではないだろうか。場合によっては、2012年の自民党総裁選で担いだ石破茂氏をとっかかりに、自民党内部に手を突っ込んでいくことも考えているだろう。

 もちろん最終的な目標は初の女性総理であるはずだ。しかし、彼女が今回、多方面で生んだ亀裂や軋轢は、彼女自身の足下を大きくぐらつかせていることに気づいているだろうか。ある都議はこう語る。

「都民ファーストからの離反者が増えれば、小池知事への不信任案も現実のものとなってくるだろう。そうなれば、希望人気も陰るだろうし、総理の夢は途絶えるのではないか」

(ジャーナリスト 横田由美子)