お礼を言えない人で
成功している人は少ない

『「稼げる営業マン」と「ダメ営業マン」の習慣』(明日香出版社刊)菊原智明著、231ページ、1512円(税込み)

 これは子どもだけの話ではない。大人でも、お礼を言えない人をしばしば見かける。こういったタイプに成功している人は極めて少ない。

 知人にある電気器具を譲った時のことだ。買えば、かなりの金額がするものだった。それをプレゼントすると「こういうのあると、便利ですよね」言ったきりでおしまいだった。正直、がっかりした。最後まで「ありがとうございます」の一言もない。

 もちろん、何のお返しもなかった。その後、他の人に物を譲るようになったのは言うまでもない。

 なにも《高い物をあげたのにお返しをくれないからムカつくなぁ》といったセコイ話をしているわけではない。

 人には返報性の原理といって“何らかの施しを受けたらお返しをしたくなる”という感情を抱くという心理がある。この感覚がズレていると非常にマズイのだ。日ごろから意識する必要がある。

 特に営業マンはなおさらだろう。

 会社のスタッフから助けてもらった際、「お礼はいいですから」と言われることがあるかもしれない。そういった時こそ必ずお礼をしてほしい。中には「余計な物を持ちたくないからお返しはいらない」というミニマリストの人もいるかもしれない。

 物をもらうのが嫌いな人には最大限の言葉を贈ればいいではないか。どうしても直接言うのが照れくさいならば、メールやLINEでも構わない。とにかく何かの好意を受けたら必ず感謝の気持ちを伝えることだ。

 お礼を形にして表す人だけが周りの人から協力を得られるものだ。こうした行動ができる人のみ、結果を出し続けることができるのだ。