役職を廃止し、組織をどんどんフラットにしている企業は、こうした弊害をなくすことに大きな狙いがあったりします。ある企業では「あなたたち、何もしていないだろう」ということで管理職を廃止した結果、「肩書きがたくさんあるおじさんはいなくなったが、困ったことは何もありません。むしろ動きがスピーディーになりました」という話を聞きました。

 また、副業を積極的に認める会社も以前と比べて増えてきました。なぜなら社員が一つの会社の中だけで仕事をしていると発想が限られてしまうので、外部から多様な視点を持ちこんでほしいことに加え、副業にチャレンジするほど気概のあるプロフェッショナルを採用したいからです。

これから3~5年で
「働き方」は劇的に変わる

 こうした変化を眺めていると、これから3~5年くらいで働き方が劇的に変わっていくだろうとの見通しを私は持っています。企業の社員に対する働く時間や場所などの「管理」は減る一方で、ミッションの達成がより強く求められ、不要なポジションはどんどん廃止されて組織構造がシンプルになるため、意思決定や組織の動きが早くなり、複数の企業で働くことが価値になる、というような感じです。

 その背景には圧倒的な労働力不足やテクノロジーの進化、コミュニケーション手段の発達などがあります。加えて、日本のビジネスセンターである東京都心部の地価高騰は、この地域の異常なまでの求人倍率の高さと相まって企業に働き方の見直しを迫っています。在宅勤務の導入に踏み切ったある企業では、オフィス賃料の高騰で社員全員のスペースを用意すると大変になるという事情がその裏側にありました。

 働き方が大きく変わっていく中で、働く個人が生き残っていくにはどうすべきかを考えると、重要なポイントが3つあります。それは(1)コミットメント(目標必達)、(2)プロフェッショナル、(3)セルフマネジメント(自己管理)です。