「テテポッポ!カカポッポ!」高石あかり&トミー・バストウの“宇宙人ペンギンダンス”が神回だった〈ばけばけ第76回〉『ばけばけ』第76回より 写真提供:NHK

今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラ(連続テレビ小説)に関する著書を2冊上梓し、毎日レビューを続けて10年超えの著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は、第76回(2026年1月19日放送)の「ばけばけ」レビューです。(ライター 木俣 冬)

トキがとうとう英語学習にやる気を出す

 朝方、ヘブン(トミー・バストウ)が英語で大騒ぎ。

 トキ(高石あかり、「高」の表記は、正確には「はしごだか」)が「すんません。失礼いたします」と入ると、ヘブンは歌って踊っている。

「とうとう」滞在記が完成して、蛇と蛙(渡辺江里子と木村美穂)が「おめでとうございまーす」とハーモニー。朝から阿佐ヶ谷姉妹の素敵なハーモニーのあとはハンバート ハンバートの主題歌。

 いいことのあったあとだと、この難儀な歌がいいふうに聞こえるから不思議だ。歌詞のネガティブなワードが気にならず前向きな気持ちになったのは筆者だけだろうか。

 だが第16週のサブタイトルは「カワ、ノ、ムコウ。」(演出:松岡一史)で、そうだ、引っ越しで生まれた川のあっちとこっち問題はまだ全然解決していないのであった。

 主題歌明けは、楽しく朝ごはん。

 原稿は書けたものの、いったんアメリカに原稿を送って本にするので、本ができるまではすこし時間がかかる。

「滞在記、人気出る 次も書く」
「滞在記、人気ない もう書くない」

 売れれば続編ができるし、売れなければもう書けないというヘブン。せっかく日本で暮らすことにしたのだから、売れてもっと日本のことを書き続けてほしいもの。たくさんの人に読んでもらえるといいなあと松野家の人たちは思う。

「けどヘブンさん。それなら少々お時間できますね」とトキが「けど」と話題を変える。

「その少々できたお時間で私に英語教えていただけないでしょうか」

 とうとうトキがやる気を出した。これも「とうとう」である。

 トキが英語を学ぶ気になったのだ。女中の頃から習いなさいよ、という外野の声は、ヘブンの仕事を邪魔しないためだったと鮮やかに封じられた。ぎゃふん。