これ1つで職場を明るくするミラクルワード

「すみません」という言葉、日本人はよく使いますよね。「すみません」の英訳は何でしょうか。「え、そんなの知ってるよ、アイムソーリーでしょ?」と思うかもしれませんが、実は日本人が「I am sorry.」を使うタイミングや状況はかなり間違っているのです。

 例えば、ある日、同僚や上司に

「I found mistakes in your proposal, I fixed them for you.=企画書に間違いがあったから直しといてあげたよ。」

と言われたらあなたは、つい

×「Oh, I am sorry.=あ、すみません。」

と言ってしまいませんか? でも、あなたは何も悪いことをしていないのに、なぜ「すみません」と謝る必要があるのでしょうか。企画書に少しの間違いがあったとしても、人間は誰だって間違いはありますし、大したことではありません。謝罪する必要はないのです。日本人は相手に対して申し訳ないという気持ちから、すぐ謝罪の言葉を口にしてしまいます。けれどもこのシーンでは、「I am sorry.」ではなく

○「Thank you.=ありがとう。」

を使うべきなのです。

 英語を見てみて下さい。「I fixed them for you.(あなたのために)」と言っていますね。英語は細かく見ていくと、日本語に比べて人間関係を強調する言語になっています。つまり、人に何かをしてあげる、人に感謝する、感謝されるという文化を非常に大切にするのです。

 コミュニケーションの側面を見てみれば、人に謝って自分の落ち度を認めるよりも、「他人が助けたいと思ってくれて、助けられた。そのことに感謝を表する」方がずっとポジティブです。謝罪の気持ちよりも感謝の気持ちを優先すること、それが社内コミュニケーションを円滑にして、職場を明るくするコツなのです。