7月の検討会でも5成分6効能が検討されましたが、4成分4効能については了解しているわけですから。残りについては学会、医会が反対しているんです。それで日医(日本医師会)も反対したという経緯がある。われわれとしてはやはり、各分野の専門家の集団である学会、医会の意見を重視しておりますので、そのどちらかが懸念を示せば慎重にせざるを得ない。スイッチOTCが人々、社会に与える影響を考えて判断しています。

――7月のスイッチOTC検討会で反対意見が多数だった緊急避妊薬について。医師会は性教育の機会喪失などを理由に反対しました。

 われわれとしても望まない妊娠を減らしたいという考え方そのものに反対しているわけではない。ただ先日の議論を聞いても、医師の関与の必要性とか、緊急避妊薬への国民の理解度。それから販売体制。問題が示され、とてもOTCにできないという結論になった。反対意見ばかりで賛成は誰もいなかったじゃないですか。きちんとした説明と購入者の理解、両方が必要な薬だと思いますが、現行制度では(スイッチ化の原則3年後に)インターネット販売で説明なしに買えてしまう問題もある。これは薬剤師の先生方が指摘しているんです。

――今後、生活習慣病治療薬が検討会で候補成分に出てきた場合はどう考えますか。

 条件に合わないでしょうね。(中性脂肪値などの)数値を下げればいいという話ではない。生涯にわたる全身管理ですよ。薬だけ飲めばいいという話ではないですから。単純なものではない。そこは変わらないですね。国民の安全安心のためにスイッチ化はまったく適当でない。

――2016年から始まったスイッチOTC化の新スキーム(現行のスイッチOTC検討会)に対する評価はいかがですか。

 事務局で整理した情報について、関係医会、学会からあらかじめ聴取してそれから議論できる。OTCの役割を十分検討できるようになりました。以前の手順では意見を聞く手順が形骸化していた。期限を切って、返事がなければ認めたという(ことにする)非常にずさんなやり方だった。それに比べたら公開ですることで透明性も確保されていますから全体としては評価していますよ。