日本はいずれも世界順位が上位であり、欧米先進国のいずれと比較しても高い値を示している。日本は、国際比較上まぎれもなく長時間労働が多く、仕事のストレスも大きな国と言わざるを得ない。

 さて、相関図の本来の見方は、二つの変数が相関しているかどうかを確かめることにある。この観点から見ると、それほど相関度は高くはないが、長時間労働と仕事のストレスは右上がりの正の相関が認められる。もちろん、例外は存在している。中国は長時間労働が多いのに仕事のストレスはあまりないし、ベネズエラは長時間労働が日本程度の割には仕事のストレスをいつも感じる人が非常に多くなっている。

 多くの国が当てはまる右上がりの楕円の中で、日本はやや上方に位置していることから、長時間労働の割にやや仕事のストレスが多い国とも見られよう(順位は前者が8位であるのに対して後者は3位)。

 参考までに、この調査では男女年齢別の結果も得られるので、仕事のストレスに関して図3に示した。サンプル数が少ないので確定的なことは言い難いが、男性では30〜50代で、女性では30代で仕事のストレスが多いことがうかがえる。特に、30代女性のストレスが大きい点が目立っている。

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