アメリカのラスベガスで10月1日に起きた銃乱射事件は、少なくとも59人が死亡、500人以上が負傷するという最悪の事態になった。アメリカはもちろん、日本のメディアも連日、大きく報道した。
そんな中、気になるニュースがあった。それは容疑者の男が所持していた銃の中に、カラシニコフ自動小銃「AK-47」があったという話だ。
男が現場に持ち込んだ銃は20丁以上あったが、カラシニコフ銃については名指しする記事が多かった印象を受ける。
カラシニコフ銃は世界各地の紛争地やテロ事件などで使われ、「史上最悪の大量殺戮兵器」と言われる。いわくつきの武器を持っていたと報じることで、容疑者の残虐性や暴力性を際立たせることができる――。そんな意図がメディア側にあったのかもしれない。
だが、この銃の発明者は、自分の銃がテロリストや武装勢力に使われることを生涯、思い悩んでいた。