【英語の回文】

「No evil madam, live on.」
(悪魔は去りました。マダム、生きてください)

「Madam, I'm Adam.」
(奥さま、私はアダムです)

「Do geese see God?」
(ガチョウって、神様に会う?)

「Never odd or even.」
(丁でも半でもない)

状況やお客様に合わせて、表現を変える

  80年代の「リッツ・カールトン」は、きわめてフォーマルなホテルでした。そして、宿泊されるお客様にも一つの「型」がありました。
「年齢は50歳以上。会社では重要な役職に就いている。家には暖炉があって、立派な犬を飼っている。年代もののワインを飲みながら本を読むのが趣味。いつもネクタイを締めていて、ラフな格好でホテルに来ることは決してない」 
  誰が決めたわけでもなく、そんなステレオタイプのイメージがあったのです。

  しかし、現在のリッツ・カールトンに「型」はありません。多彩な人たちが、多彩な楽しみ方をしています。
「リッツ・カールトンは、フォーマルさを捨てるべきだ」ということではありません。しかし、

「How do you do, sir?」
「It's my pleasure, sir.」
「Thank you, sir.」


  と、いつ、いかなるときでも「sir」をつけ、「Ritz-Carlton verbiage(リッツ・カールトン言語)」を守ることが、お客様が求めていることだという時代ではなくなりました。

「Hello!」
「Hi, Mr. Johnson!」


  と親しみをこめて話しかけられたほうがいい、というお客様もたくさんいらっしゃいます。