相談に乗ってあげられる人が周囲にいればいいのですが、「あの男性社員は、新人の派遣さんが入ってくるたびに、手を出すんだよね」という情報をもっている正社員女性は、「ま、どうせ今度の子もすぐ辞めるし」と、真相を派遣女性には教えてくれないこともあるようです。

 かといって、同じ派遣仲間は親身になってくれるものの打開策は打ち出せず、問題は解決できないまま……ということも往々にしてあるのです。

【女性社員のトリセツ】
社内の恋愛模様について
情報収集を怠らず、早めの対処を

 上司はどう派遣女性をケアしていけばいいのでしょうか。

 一番の問題は、こうした事態を派遣女性が訴え出ることなく、情報が現場の上司へと伝わらないことにあります。知らないうちに事態が深刻化し、派遣女性が居つかない職場環境が出来上がってしまうのはもちろん、最悪の場合には訴訟問題にもなりかねません。

 事態を正確に把握し、対処していくには、次の2つの方法が有効です。

(1)女性社員の中で右腕になる部下を作っておく

 あなたの職場に、ムードメーカー的な役割を果たしている庶務の女性、年齢がほかの女性社員よりやや上の堅実キャリアさんはいませんか? 彼女たちは、女性同士の力関係や男性社員の仕事ぶり、本性などを見抜く鋭い目をもっています。

 彼女たちを右腕として、社内の人間関係についてふだんから情報収集をしておくと、問題が大きくならないうちに対処することが可能になります。

 私も、飲み会に使うお店から、なるべく同じチームに配属しないほうがいい女性の組み合わせ、部下同士の揉め事など、さまざまな情報を彼女たちから教えてもらうことで、助けられたことが数限りなくありました。

(2)派遣女性の入社時に「困ったらいつでも相談を」と伝えておく

 派遣女性から「実は困っているんです」という申し出があれば、上司としても男性社員に注意しやすくなります。

 そのため、派遣女性の入社時に、「困ったことがあったら、必ず相談してほしい」「派遣だからといって遠慮せず、いやな誘いは断ってもらって構わない」とひと言申し添えておきましょう。

 (1)のような右腕女性がいるのであれば、「男性の自分に言いにくいことがあれば、○○さん(上司の右腕女性)に相談してみるといいよ」と言ってあげると、派遣女性はより安心して働けることでしょう。