「皆さん、失敗を恐れずに新規事業にチャレンジしましょう!」
会社の朝礼や会議において、社長がこのようなあいさつをすることがあるのではないでしょうか。
これでは気持ちが盛り上がるどころか、おそらく多くの社員は白けてしまうことでしょう。失敗したら社長に怒られるのは目に見えていますし、評価が下がることも分かっているからです。
それなのに社長は「失敗を恐れずに……」と言ってしまいがちです。これは矛盾していると思います。本当に社長がそう思うのだとしたら、失敗したときこそボーナスをあげなければなりません。実際そう尋ねると、「それはちょっと……」と答える人がほとんどです。
これからの時代を見据えると、既存のやり方や発想で新規事業を成功させることは、ますます難しくなることでしょう。では、どうすればいいのでしょうか。
そもそも、今後は人工知能(AI)やロボットが多くの仕事を担うようになると本連載で申し上げてきました。