家事に仕事に忙しく
美容にかける時間がない!

忙しい女性に支持されている「時短」コスメ。最近はインバスケア、つまり「お風呂に入りながらのスキンケア」ができる商品が続々と誕生している。(写真は千葉県内のマツモトキヨシ店舗に設けられたインバスケア専門コーナー)

 現代の30~50代の女性は、仕事や家事、子どもがいる家庭では子育てなどで、目まぐるしい毎日を送っている人も多いだろう。「それは男性も一緒」と、育児や家事に意識高めのイクメンは反論するかもしれない。だが、日々の時間の使い方で、男女で決定的に異なるタスクが一つある。それは「美容」だ。

 多くの女性にとって、美容は日々のルーチンであり、不可欠な習慣。若い世代を中心に美容に取り組む男性が増えているとは言え、一般的には女性とは意識も時間のかけ方も異なり、「性差」があるのは間違いない。だが、女性の社会進出が加速する中、美容のための時間が削られ、いわば“ワーク・ビューティー・バランス”を保つのに悩む女性が増えているのが実情だ。

 こうした女性の窮状を救うべく、国内の美容関連各社がさまざまな問題解決型商品を提案している。キーワードは「時短」。例えば、朝の洗顔、スキンケア、保湿下地が60秒で終わるという「サボリーノ 目ざまシート」(BCLカンパニー)、塗ったまま寝られる「ミノン アミノモイストRG」(第一三共ヘルスケア)、化粧水、美容液、乳液、クリーム、パック、化粧下地の6役を1個で担う「サナ なめらか本舗 とろんと濃ジェル エンリッチ」(常盤薬品工業)など、いずれも“オールインワン型”あるいは就寝中や朝の支度と同時にできる“ながら型”で、美容時間を短縮できることから人気だ。

 市場調査会社の富士経済は、時短ケア化粧品市場が、2016年の1086億円から17年は7.1%増の1163億円に伸びると見込む。

 最近、各社が新たな“ながら型”を投入するフロンティアとして、熱い視線を送っているのが「風呂保湿(インバスケア)」だ。お風呂場でカラダを洗うだけで手軽に保湿ができる商品が、「hadakaraボディソープ」(ライオン)、「ラメランス ボディウォッシュ」(クラシエ)など続々と登場し、売上を伸ばしている。