人間の体は酸素からコバルトまで様々な元素で成り立っている
人間は骨、肉、油と血液から出来ています。わが家の体組成計に言わせれば、私の骨量は3.4kgとか。でもその存在を元素にまで還元すれば、人体の質量の6割弱は酸素O(8:原子番号(*1))です。それに窒素N(7)、炭素C(6)、水素H(1)(*2)と続きます。これだけで全体の約8割強ですが、ほとんどが原子番号の小さい「軽い」元素です。
残り2割弱を数十種類の元素が占めています。カルシウムCa(20)、リンP(15)、硫黄S(16)、カリウムK(19)、ナトリウムNa(11)、塩素Cl(17)、マグネシウムMg(12)などやや「重い」元素が中心です。ただ中には、重金属といわれるかなり重い元素も存在します。それが鉄Fe(26)、コバルトCo(27)、銅Cu(29)、亜鉛Zn(30)、モリブデンMo(42)などです。
*1 原子において、その原子核の中にある陽子の個数を表した番号。原子核には他に中性子があり、それを加えた数が原子量。通常ヘリウム(He)の原子核は陽子2個、中性子2個からなるので原子量は4。
*2 原子の数では水素が60%を占める。ただし原子量が1なので質量では約8%。