「だらだら時間」と「ぼんやり時間」をなくす

 私たちの1日には、「だらだら時間」と「ぼんやり時間」があります。

 「だらだら時間」は、もっと早くできる時間をだらだらと過ごしていることです。

 「ぼんやり時間」は、動き始めるまでのぼんやりしたヘンな1拍の間です。

 本人はてきぱきやっているつもりですが、この2つのせいでスタートが遅れています。

 本人の自覚がないので、「だらだら時間」と「ぼんやり時間」をなくすのはむずかしいのです。

 とくに夜の飲み会では、この「だらだら時間」と「ぼんやり時間」が発生していることに気づけません。

 飲み会ならまだいいですが、仕事をしていても「だらだら時間」と「ぼんやり時間」が始まることもあります。

 ヤル気がないから、そうなるのではありません。

 なんとなく行動していると、必ず「だらだら時間」「ぼんやり時間」が訪れるのです。

「だらだら時間」「ぼんやり時間」に向かっているという自覚を持つことです。

 それだけで対応策を立てられます。

 「どうしたらいいか」ではなく、「気づく」ということです。

 それには、どんな小さい仕事でも、いつまでにやるかを自分で決めることが大切です。

 スモールゴールにするということです。

 「いつかは」「10年後には」「3年後には」「来年は」という話が好きな人が多いものです。

 飲み会でも、大体そんな話ばかりです。

 でも、一番大切なのは「明日までに何をしたいか」です。

 その議論をもっとしてほしいのです。

 10年後の話も、「明日までに何をしたいか」の積み重ねでしかないのです。