ファッションこだわるより
もっと「ディテール」を意識する

 なにも名刺の自慢をしたいわけではありません。でも、こうしたディテールは語るだけでも楽しい。

 みんな「へえ、そうなんだ」と興味を持ってくれるし、名刺の整理をしたときに思い出して触るかもしれない。おそらくこの話を聞いた人は、僕の名刺を見るたびに「カルシウムが入っているんだ」と思い出してくれると思います。

 では僕がなぜ名刺をプラスチックにしたのか。

 答えはとてもシンプルです。企画やプロデュースを職業にしている僕が「普通の名刺」を持っていてはあまりにつまらないから。

 多少は「おちさん、かっこいいですね、これ」と言われるものがないとと思って、自分をプロデュースしたのです。

 名刺は、自分の印象をつくる重要なツール。初めて会って名刺交換をすると、スッとプラスチックのものが出てくる。誰でも「何だろう、これは」ということになるでしょう。

 名刺とは、つまりディテールです。

 いい印象をつくろうと、ファッションにこだわる人はたくさんいます。しかし、それは当たり前。もっとこうしたディテールにこそ、頭を巡らせてほしいと思うのです。