アイディアや企画を面白くするのは「振り幅」

「振り幅」は大きければ大きいほど面白い。

 以前、僕はカフェで預金通帳をジッと見ているギャルに釘付けになったことがありました。でも、これがスーツを着たまじめそうなサラリーマンだったら、普通のこと。悪そうなヤンキーがおばあさんをおんぶしているから面白い、というのと同じ。

 アイディアや企画を面白くするのは、この「振り幅」なのです。

 おまけにもうひとつ。この名刺を眺めていて、僕は思ったのでした。これは、クレジットカードのサイズと同じだな、と。

 そしてクレジットカードには、多くの人がかなりいい印象を持っていることにも気づきました。きっと、スマートで信用があるものだという思い込みがあるからでしょう。これもディテールです。

 いくら高いといっても、名刺ですからタカがしれています。車や高級なスーツに比べれば、はるかに小さな投資。渡した人がとても喜んでくれるのを見ると、僕は十分に費用対効果はあると思っています。

 


「振り幅」は大きければ大きいほどいい

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25年以上も、さまざまな番組や商品を「企画」することを仕事にしている筆者。成功する企画と失敗する企画を分けるポイントは何なのかについて、ずっと考え続けてきた結果、もっとも重要なのは「気づき」。この世の中は「気づき」だけで回っているといっても過言ではない、と主張します。筆者が、「企画」を生み出す3ステップは、その頭文字のとおり「き/気づいて」「か/考えて」「く/比べる」。そう、最初のステップは「気づき」。この「気づき」がなければ、企画は生まれることがないのです。「企画は記憶の複合」と筆者は言います。それまでに自分が見たこと、聞いたこと、経験したこと、そうしたいくつかの「記憶」が結びつくことで、企画は生まれるのです。本書は、筆者がさまざまな企画を手がける中で得た、気づける人になるためのトレーニング方法やテクニックをまとめたものです。

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