宴会シーズンの食べ残しをなくす
「30・10(さんまるいちまる)」運動

 宴会シーズン、食べ残しをなくす運動が「30・10(さんまるいちまる)」運動だ。もともと宴会の食べきり運動は、平成18年に福井県で始まっている。その後、長野県松本市の市長が、宴会の食べ残しが多いことを懸念した。

 宴会が始まると、みな、お酌に廻ってしまい、席の料理が残ってしまうのだ。松本市役所内では「最初の30分間は席について食事を楽しもう」と提案した。その後、市民向けに、ということで、最後の10分間も付け足して「30・10(さんまるいちまる)」とした。これが、近隣の都市や全国の自治体に広がり、今では環境省など省庁が啓発ツールを作るまでになっている(筆者の参考記事:『「金さえ払えば食事を残すのは客の自由」なのか   宴会が増える年末に考えたい、客が取るべき行動』)。

 京都市は、2017年1月、興味深い実証実験をおこなった。幹事が「食べきって」と声がけした宴会と、声がけしない宴会とで、食べ残しの量が違うかどうかを検証したのだ。その結果、幹事が声がけしたほうが、食べ残しが少なかった(京都新聞2017年4月17日付による)。声がけにはコストはかからない。

 農林水産省、環境省、消費者庁の3省庁と全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会が連携し、2017年12月1日から外食時の「おいしい食べきり」全国共同キャンペーンを始めている。忘年会・新年会シーズンの、平成29年(2017年)12月1日から平成30年(2018年)1月31日まで実施予定。全国の取り組みのうち、食品ロス削減啓発資材の特色あるものの特別展示を、農林水産省の6階中央エレベーター横と北別館入口で、12月いっぱい行っている。

 これから宴会に参加するあなた、予約する幹事のあなたに――。

 以下の5項目を提案したい。

(1)立食パーティの場合、料理は参加者の7掛けくらいがちょうどいい
(2)席替えするときには、お皿と箸とグラスを持って移動しよう
(3)食べきれない料理は、近くの席にいる、食べられそうな人に声かけて
(4)食べないデザートは、近くの女性に声かけて
(5)幹事は、30・10(さんまるいちまる)運動を声かけて

 美味しく楽しくロスのない宴会を楽しみましょう。