安全装備&メカニズム

 新型のハイライトは、安全装備類の全車標準化。安全装備(ホンダセンシング)は、衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報など10種の機構をセット。システムの先進性は、国産車全体でもトップクラス。後方誤発進抑制機能はホンダ車初設定。クルーズコントロールは前走車との車間を自動的に調整するアダプティブタイプになる。サイドエアバッグとサイドカーテンエアバッグは、標準車の中級グレード以上と、カスタム全車に標準である。

 新型のエンジンは、ボア×ストロークが従来の64.0×68.2m/mから60.0×77.6m/mになり、燃費性能をも重視したロングストロークタイプに一新。安定した急速燃焼を行うタンブル流強化燃焼室と、燃焼効率を高める世界初の鏡面バルブを採用した。

 自然吸気仕様は、VTEC(可変バルブタイミングリフト機構)で高出力化を徹底。ターボ仕様は、過給圧を最適にコントロールするKカー初の電動ウエイストゲート装備でレスポンスを高めている。

 パワースペックは、自然吸気仕様が58ps/6.6kg・m、ターボ仕様は64ps/10.6kg・m。スペックは旧型と比較して同値だが、出力特性が変更され、実用域上のパワフル感を追求した。トランスミッションはCVT。ターボ仕様は7速マニュアルモード付き。パドルシフトは標準である。

 JC08モード燃費は、自然吸気仕様が23.8~27.0km/リットル、ターボ仕様は23.0~25.6km/リットル。

 車体の軽量化はフレーム構造の再考と、高張力鋼板の採用率を従来の15%から約47%に高めるなどの総合的なリファインで対応、旧型比80kg軽い。ショックアブソーバーの機能を高め、FF車のリアサスペンションにスタビライザーを新設定し、旧型以上の快適性能を重視している。

 新型N‐BOXは親しみやすいイメージと、旧型で定評を得た使い勝手をキープしながら、広々とした居住性、安全性、走行性を総合的にポテンシャルアップしたモデルである。

(報告/カー・アンド・ドライバー編集部 写真/小久保昭彦)