ウイングベイ小樽はSCのなかでもバブル案件で、特殊な案件だという声が多い。

「日本は新規のSCもいまだに開業されており、米国のようにSCがバタバタ閉鎖するようなことにはならないのではないか」(大手流通業)と、まだまだ楽観論が大勢となっている。

 イオンのデベロッパー会社、イオンモールの2017年度上期の決算は好調で、SCの将来については微塵も陰りを感じさせないのである。

 しかし、SC全体を見渡すと、急速に変化が起こっている。

全国にSCが3000以上もあれば飽和
新規オープンは確実に減少

 国内のSCの数は2016年末で約3200ある。国内のSCはイオンの名誉会長である岡田卓也氏が、かれこれ30年も前に「これからキツネやタヌキが出るところに出店せよ」という大号令を発し、イオンでは2000年以降SCの開発が本格化、イオンのSCの広がりとともに、大手のデベロッパー会社が相次ぎSCに参戦した。

 2000年には全国のSC数も約2200だったから、それ以降さらに1000のSCが開かれている格好だ。

 全国にSCが3000以上もあると、飽和だ、いやまだまだ出店の余地はあると関係者の声は二分されるが、日本ショッピングセンター協会の調査では、明確な転機を迎えていることが読み取れる。

 新規にオープンするSC数が確実に減少しているのだ。

 07年には97SC、08年は88SCの新規オープンがあった。だが、09年は57SC、10年には54SC、そして16年も54SCとなっている。新規の出店は増加しても閉鎖SCもあって、10年以降の純増数は横ばいという状況だ。10年前には100近い数のSCがオープンしていたのだから、明らかに鈍化しているといえる。