イオンのデベロッパー会社イオンモールの3ヵ年の新規出店計画も、17年度は5ヵ所だが18年度には4ヵ所、19年度は2ヵ所と新規出店を抑制していく。

 SC新規出店の鈍化は国内の電子商取引(EC)市場の成長と軌を一にしている。国内のEC市場は16年で前年比9.9%増の15兆1358億円。ご存じのように、SCのテナントはネットでの購買に移行しやすいカテゴリーが多い。しかも高齢化がそれに拍車をかける。

 テナント各社は実店舗を増やさずネットシフトを進め、ジワジワとSCへの出店を抑制するテナントが増えているとしても不思議ではない。

 米国の例を見ればそれは明確だ。米国では日本の10倍以上のSCがある。その数は大小合わせて約4万7000ヵ所。しかし、中でも全米に1200ヵ所あるという大型のSCであるショッピングモールについては、スイス金融大手のクレディ・スイスが今後5年間で25%が消滅すると予測している。

 集客力のある大型モールが25%も消滅するのだから、競争力のない中小型のSCの消滅はさらに激しくなるといった見方もあるほどだ。

米国では
悪循環の構図に陥るSC

 米国ではすでにショッピングモールの退潮に合わせ、核になるテナント小売業のモールからの撤退も深刻な状況だ。