2026年2月19日、米ワシントンで開催された平和評議会の初会合で、ドナルド・トランプ米大統領が覚書に署名した Photo:Chip Somodevilla/gettyimages
トランプ大統領が議長
ガザの暫定統治機関
増田 トランプ米大統領が議長を務めるパレスチナ自治区ガザの暫定統治機関「平和評議会(Board of Peace)」が2月19日に初会合を開きました。48カ国と欧州連合(EU)の代表が参加し、日本からも大久保武ガザ再建支援担当大使が出席していますが、日本を含む22カ国とEUは平和評議会への正式な加盟を保留しています。
初会合ではサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、カタールなど9カ国が70億ドル(約1兆円)以上を拠出し、米国も独自に100億ドル(約1兆5500億円)を拠出すると発表。トランプ氏は議長として「中東に平和が訪れた。ガザでの戦争は終わった」と宣言してもいます。そのくせイランを攻撃して中東を混乱させているのですから、何をかいわんや、ですが。
平和評議会とはどのような根拠や理念に基づく組織なのでしょうか。
平和評議会の憲章に
「ガザ」の表記がない
池上 昨年11月、ガザの戦後統治を維持するための仕組みの必要性から、国連安全保障理事会で設置が承認されましたが、憲章の「使命」には「紛争の影響を受けている地域、あるいは紛争の脅威にさらされている地域において、安定を促進し、信頼に足る法的な統治を回復し、そして永続的な平和を確保することを目指す」とあり、「ガザ」の言葉が一度も出てきません。そもそもイスラエルは加盟するのにパレスチナの代表は不在です。
また、国際機関のはずですが、トランプ氏が事実上の「終身議長」に就任しています。加盟国の任期は3年以内で、憲章発効後1年以内に10億ドル以上の現金を拠出した国に対しては、任期制限が適用されないという条項が組み込まれています。







