百貨店のメイシーズが100店閉鎖を発表、またシアーズホールディングスは150店、さらに婦人服専門店チェーンのザ・リミテッドが破綻に伴い、250店全店を閉鎖、JCペニーやステープルズ、スポーツオーソリティ等々、数え上げたらきりがない。ほとんどの業態がアマゾンエフェクトで圧倒されている業態だ。

 SCはテナントが埋まらず空床率が増えると集客力を失い、結果として入居するテナントも魅力のないところが増え、SC全体の売上高が落ちるという悪循環の構図に陥っていく。

 最近、米国でよく廃墟と化したSCの映像が映し出されるのも、そういった構図で廃墟化したところだろう。

 国内でも、小売業向けソフトウエア開発のリゾームによる全国商業施設と業態別テナント出退店動向の調査レポートでは、2016年は出店が1万3529店に対し、退店が1万5043店で、テナント合計で1514店が退店したと報告している。

 テナントの出退店では純減が明確になっている。中でもファッション系のテナントの退店は激しく、出店は3300店に対し退店は4500店にもなっている。

 もうすでに、テナントとなる衣料品やインテリア、雑貨などの専門店チェーンはハッキリとSCの選別を始めている。今後、アマゾンを始めとしたネット通販市場の拡大で、その傾向が一層鮮明になっていくのは間違いない。

 これからのSCは「Aクラスでなければ生き残れない」と、商業デベロッパーとして大手のイオンの岡田元也社長でさえ、SCの選別・淘汰が進むだろうと見ている。

 それでは魅力あるテナント、商品を揃えられない、AクラスでないSCはどうなるのか。最後には、米国と同じSC廃墟の道が待っているのかもしれない。