働き続けることのメリットとは?

 では、65歳以降も働き続けるとどんなメリットがあるのでしょうか? メリットとしてまず挙げられるのは、収入を得る期間を長くすればするほど、資産を取り崩すタイミングを遅らせることができることです。遅らせることはできなくても、取り崩し額を減らすことはできるでしょう。これらを実践できれば、資産が想定よりも長持ちし、長生きリスクに十分対処できるようになると思います。また収入を得ることで、公的年金の支給開始を遅らせることができれば公的年金額が増えるので、これも大きなメリットです。ちなみに、5年間繰り下げて70歳から受給すると、65歳時点の年金額の約40%増になります。あまり知られていないかもしれませんが、長生きリスクのヘッジにはとても有力な手段と言えるでしょう。

 また、収入があれば資産運用でマイナスを被っても、その収入でマイナスを一部吸収できるため、理論的にはよりリスクをとった運用ができることもメリットです。「リスクなんて取りたくない」と思っている方も多いかもしれませんが、人生100年を前提とすれば、老後の長い人生の生活費を賄うだけの資金を資産運用でしっかり増やすことが重要となります。

 このように、老後も働き続けることで、老後をより楽しく充実したものに変えることができるといっても過言ではありません。オヤジの皆さんはただ漫然と働くのではなく、老後も働くためにはどうしたらよいのかを常に念頭に置きながら行動するとよいでしょう。もちろん、健康管理も忘れずに!

今回の川柳
働ける そのメリット 活かそうよ

(アライアンス・バーンスタイン株式会社 AB未来総研 所長 後藤順一郎)

※本記事中の発言は筆者の個人的な見解であり、筆者が所属するアライアンス・バーンスタイン株式会社の見解ではありません。