・すぐに取りかかれる力
・周りを気にしない力
・思考がぶれない力
・長い時間、取り組める力
・最高のパフォーマンスを発揮できる力
これは、どれも私の得意とするところではありませんでした。
集中の持続時間は短く、散漫になりがち。また、一度他のことに気を取られると意識をなかなか元に戻せない、といった感じでした。
そんなとき、ある疑問が浮かんできました。
「集中力を生みだす場所はどこなのだろう?」
記憶競技に関わるようになり、記憶の仕組みについていろいろ調べていた私は、すぐに思い当たりました。
「集中力を生みだす場所は『脳』に違いない!」
それを思いついた瞬間、「これならできる!」と確信しました。なぜなら、「脳は鍛えることによって変化する」ことを知っていたからです。
脳の性質に従って正しいトレーニングをしていけば、「誰でも」「いつからでも」高い集中力を発揮できる「集中脳」をつくることができます。
そこで、集中力を生みだす源泉であり、集中力を支える「柱」を見つけ出し、それらを鍛えることで、集中力を向上させる方法をとることにしました。
その柱とは、「メンタル」「注意力」「モチベーション」「コンディション」の4つです。
『世界記憶力グランドマスターが教える 脳にまかせる超集中術』では、私が実際に取り入れて効果があった方法をお伝えしていきます。その方法は誰でも簡単に取り入れることができるものばかりです。
第1章では「メンタル」を整える方法、第2章は「注意力」を鍛える方法、第3章は集中力を高める「モチベーション」の生み出し方、そして、第4章では集中力をアップする「コンディション」を向上させる方法を紹介しています。
私自身、これらのトレーニングで集中力がアップし、記憶力の大会で連覇を果たしました。また、勉強や仕事のパフォーマンスも向上し、それらを苦にせずこなすことができるようになりました。
ぜひ本書のトレーニングで「集中脳」を手に入れてください。
必要なとき、すぐに集中力を高めることができる「集中脳」があれば、皆さんも1時間はおろか、2時間、さらにはそれ以上、集中の持続が可能になるでしょう。
本書は必ずやその道標となってくれます。