新刊『効率よく短期集中で覚えられる7日間勉強法』は、東大を独学で現役合格し、年間50以上、累計500超の資格を取得してわかった超合理的な方法を網羅しています。「時間をかけずに短期集中で勉強し、しっかり結果を出せる」――それが、「7日間勉強法」。どんな勉強にも応用できる、この短期集中のサイクルを一部抜粋して紹介していきます。
7日間で資格試験に合格するための超高速勉強法
「時間をかけて勉強しているのに、なかなか結果が出ない」
「計画を立てて勉強しても、集中力が続かない」
「覚えたこともすぐに忘れてしまい、試験で活かせない」
このような悩みを持つ人は、少なくありません。
私は、独学で東京大学に現役合格し、在学中から数々の資格試験を受けてきました。これまで取得した資格は、500以上にのぼります。
すべて独学なのにもかかわらず、今も年間50以上の資格を取り続けることができているのは、確実に結果を出せる、超合理的な勉強法を実践しているからです。
「時間をかけずに短期集中で勉強し、しっかり結果を出せる」─―それが、冒頭に出てきた悩みを解決する「7日間勉強法」です。
7日間勉強法とは、文字通り、7日間で資格試験に合格するための超高速勉強法です。この短期集中のサイクルを身につければ、どんな勉強にも応用できます。
この勉強法の流れは、「引っ越し」作業にとてもよく似ています。
引っ越しでは、まず、最初に荷物の仕分けをします。いるもの、いらないものを選別し、いらないものを捨てます。そして、いるものだけを詰めていきます。よく使うものは先に詰めてしまうと困るので、詰め込むのは後回しにし、前日に詰め込みます。明確なタイムリミットが決まっているので、最後の日は追い込みをかけ、作業を終わらせなくてはなりません。
7日間勉強法も、最初にするのは「やるところ、やらないところ」の仕分けです。
最初の5日間で、過去の試験問題(過去問)を見ながら「やらないところ」を決め、どんどん捨てていきます。すべてをやろうとすると、時間がいくらあっても足りませんが、捨てても問題ない箇所は意外とあります。この「仕分け」をすることにより、「やるべきところ」がしぼられるので、詰め込む量は一気に減ります。
そして、よく使うもの=試験によく出る問題ほど後回しにします。
一般的には、よく出る重要なところほど最初に集中して勉強しますが、7日間勉強法では後回しにし、試験前日に追い込んでたたき込みます。ここで、先ほどの「仕分け」がもう一つの効果を発揮してくれるのですが、それは本書を読んでいくとわかります。その効果もあり、絶対に落としたくない箇所だからこそ、最後に詰め込んで記憶にとどめるようにすることで、覚えたことを忘れなくなります。
最初から一つひとつ丁寧にやろうと頑張ってしまうと、途中でだれてしまい、後半追い上げようとしてもなかなかできないことも多々あるでしょう。
この勉強法は、最初は頑張りません。時間が経つにつれて追い上げていき、最後にスパートをかけます。競馬でいえば、「追い込み馬」です。最後の直線でライバルたちをごぼう抜きにし、ゴールを駆け抜けるのです。