買い物できる場所も限定
主役は「投資」

 万全の設定で翌日出直すと、無事に262円分の決済が完了した。決済時は業者のリアルタイムレート(非公開)を使って換算しているが、この時の円との換金レートは、販売所のビットコイン価格に近かった。

 しかもビックカメラの10%ポイント還元ももらえ、現金との併用も可能だ。他にビットコインが使える店舗は、ビットフライヤーでは、丸井、HISや通販ショップなど約8000店あり、拡大中だ。

 ただ、家電量販店の店員に利用客の状況について聞いてみると、「提携開始の初日は何人か使う人もいたが、今はほとんどいない。外国人観光客も使っていない」と言う。どうやらビットコイン利用の主役は決済ではなく、やはり投資のようだ。

 購入から8日経った12月6日。ついに140万円台を突破したので、売却を決めた。最終的な結果は2万9098円のプラスで約24%の利益。途中に買い物もしたので、その分を加えると3万円程度の利益といえる。なおサラリーマンの場合、ビットコインの売却益が年間20万円以上になると確定申告が必要になるので注意したい。

記者のビットコインの取引記録

ビットフライヤーのビットコイン価格の変動チャートを元に編集部作成

 1週間ちょっとでこれだけの利益が出たのは嬉しい半面、後日さらに高騰したため「もう少し我慢していれば…」と後悔の念も。ただ、価格を決めている要因が不透明で心配も大きかったので、悔し紛れだが手放してほっとした気持ちもあった。

 また、アプリの使い方が分かりにくいといったサポート不足を感じたほか、再読み込みをしなければその瞬間の価格が表示されないため、“売り時”を逃す可能性もあるなど、安心して投資するための課題はまだまだ多い印象だった。

 折しも、米国のシカゴ・オプション取引所がビットコインの先物取引を開始、来年前期中にはナスダック証券取引所でも取引が開始されることになっている。そういう意味では、今後、ビットコインはさらに“投資色”を強める可能性がある。投資はあくまで「自己責任」ではあるが、値動きの根拠が乏しい“ハイリスク・ハイリターン商品”であるため、今後、トラブルも増えるのではないかと感じた。