また、騰落率上昇ポイントでは上位にランクインするものの、もともとの騰落率が低過ぎる(マイナス30以下など)場合は、価値が上がったというよりは、単純に「安さ」が注目されて需要が高まり、多少は騰落率がマシになったと見た方がいいでしょう。

 今回は、直近1年間の騰落率上昇ポイント順に、中古マンションと戸建ての相場価格の分かる表を作成しました。また、各エリアごとに、中古マンション事例数の多い上位20駅の表も作成しました。後悔のない物件購入に役立ててほしいと思います。

騰落率首都圏随一の都心では文京区の割安感に注目

 今回作成した表を見て、住宅評論家の櫻井幸雄氏は次のように分析します。

「不動産の人気エリアの移り変わりは、まだ相場の上がり切っていない『穴場探し』の歴史にも重なるのですが、今回の表にもその傾向が表れていると思います。例えば首都圏で今、勢いがあるエリアの筆頭は、荒川区や足立区を擁する城東6区。従来はあまり注目されなかったエリアですが、都心への近さと割安感から人気エリアとして浮上しています」

 都心部の物件価格が高騰する中、エンドユーザーは「より安いところ」「都心に近く、交通アクセスの良いところ」を探していることが、各エリアの表から見て取れるわけです。都心6区で見ても、根津や下落合、本駒込など、都心にしては割安感のある駅が健闘しているのは、そうした理由によります。

 それでは次ページから、都心6区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区、文京区)のランキングを掲載します。

表の算出方法
●配列順/エリアごとに、騰落率上昇ポイントの高い順に上位50駅を並べた。ただし、中古マンション事例数30件以下の駅は切り捨て。●騰落率上昇ポイント/・駅の騰落率は、複数のベンチマーク物件(各期3件以上、同一物件)の騰落率(中古売り出し価格÷新築価格)の平均値で求める。・算出された駅の騰落率から、(2017年の騰落率-16年の騰落率)=上昇ポイントを導き出した。上昇ポイントは小数第2位でその差分を計算して四捨五入しているので、0.1の誤差が出ている場合がある。平均面積が50㎡未満の物件は除外した。●中古マンション販売価格/価格取得時期は2016年2月~17年3月。50㎡以上。売り出し事例数3戸以上。面積、階数、向き、価格で同一と思われるものは1事例としてカウント。築年数20年以下。築年補正10年
データ提供:住まいサーフィン(https://www.sumai-surfin.com/)