体づくりに必要なのは
「食事」の勉強だった
2018年、トップバッターでにインタビューをさせていただいたビジネスアスリートは、パーソナルトレーナーの安藤宏行(38)さんです。
安藤さんは、新卒でジムに勤務後、29歳で独立。フリーランスではなく会社を設立しました。現在はトレーナーとして芸能人、経営者、アスリートなど、幅広いジャンルの方々のサポートを行いながら会社を経営し、運動や栄養の企業研修、ジムのプロデュースなども手掛けています。
そんな安藤さんがよく聞かれるのは「どうしたら痩せますか」という質問です。
「その答えは三者三様です。仕事であれば、何か課題を抱えたとき、当たり前のように現状を分析しますよね。しかし、こと栄養に関しては現状分析をしていない人が多いんです。まずは、自分に何の栄養が足りていないのか、自覚することが大事です」。
ライフタイム・アスリート代表取締役
1980年生まれ、仙台大学体育学部卒。 2002年、TOTAL Workout(現トータルワークアウト・プレミアムマネジメント株式会社)入社、フリーランスを経て、12年、株式会社ライフタイム・アスリートを創業。パーソナルトレーナーとして活動しながら、栄養と運動の大切さを伝える講演、企業研修などを行う。 「トレーナー歴20年の実績を元に、一生ものの身体づくりのご提案をさせていただいています」。個人ブログはこちら
一緒に企業研修をする機会もある安藤さんに、今回、改めてお話を聞きたいと思ったのは、安藤さんの食生活はビジネスパーソンにとってとても取り入れやすく、体づくりのヒントを得るには最適ではないかと思ったからです。
安藤さんが新卒で勤務していたジムは、当時ではまだ珍しく、食事指導が厳しいところでした。そこで、トレーニングだけではなく、食事も併せた方が変化が大きいことを実感され、食に興味を持つようになったそうです。
しかし、食事を「自分ゴト」として本気で意識するようになったのは30代になってからだといいます。
「もちろん、それまでも考えてはいたけれど、栄養補給というよりはガソリンを入れるイメージでした」
独立した時に栄養や体の仕組みについて勉強し直したのが転機になり、30代への突入と経営者になるタイミングが重なって、より意識が高まったそうです。
「食に気を遣うことの仕事上のメリットは、パフォーマンスを維持できること。集中力が一度も下がることなく、一日中高い状態を維持できるんです」