無理なお願いするときのメールの書き方
急ぎの仕事、安い仕事、たいへんな仕事など、無理をお願いするときのメールでつい書きがちなのが「ご無理を申しまして、申し訳ありません」というメール。自分が無理を言うのだから、「ご」をつけるのはおかしいと思う人が多数派なので避けた方が無難でしょう。この場合、「無理なお願いを致しまして、申し訳ありません」とします。
ただし、相手が無理をしなければならないこと(相手のご無理)をお願いするという意味での「ご無理をお願いしまして」はOKです。
お願いする際のプラス表現としては、
・急なお願いで申し訳ありませんが
・日にちがなくてたいへん申し訳ないのですが
・誠に厚かましいお願いではございますが、
・些少なご謝礼で誠に失礼ではございますが、
・細かいことが多くご面倒をおかけしますが、
・この期に及んでたいへん申し訳ないのですが、
などのパターンがあります。状況によって使い分けることが気のきいたメールの極意です。
なお、お願いの文末には以下のパターンがあります。下にいくほど遠慮がちになります。こちらも状況に応じて使い分けましょう。
・お送りください。
・お送りください(いただき)ますようお願い致します。
・お送りいただきたくお願い申し上げます。
・お送りいただけましたら幸いです(幸甚に存じます)。
・お送りいただけますでしょうか。
・お送りいただくことは可能でしょうか。
通常業務ではないことのお願いメールの書き方
通常業務ではないことでの、折り入っての相談や頼みごとなどは、最も書きにくいメールのひとつです。
通常業務の範囲外のイレギュラーなメールを送る場合は、「お手すきのときに、~などご教示いただけましたらありがたいです」など、仕事の邪魔をしない書き方を心がけましょう。
また、相談事の常套句として「折り入って」という言葉があります。「折り入って」は、真面目に頼みごとや相談をする場合に「お話」「ご相談」などと一緒に使います。
今日は小林先生に折り入ってのお願いがあり、
ご連絡致しました。
実は私、10月20日に結婚式を挙げることになりました。
先生にはぜひ主賓としてご列席いただき、
一言祝辞を頂戴できればと思っております。
突然の厚かましいお願いを、このようなメールで
差し上げる失礼をお許しください。
私の大切な節目の日に、先生に立ち会って
いただけましたらこの上ない幸せでございます。
よいお返事をお待ちしております。
本来なら、電話で報告とお願いをしたいところですが、タイミングが難しければこのようなメールでもOKです。「折り入ってご相談があるのですが、今お電話してもよろしいでしょうか」とメッセージなどで連絡して、相手の都合に合わせて連絡するのもよい方法です。
プラス表現として「私事で恐縮ですが」なども気のきいた言い回しでしょう。
お願いの程度と、言葉遣いを上手に組み合わせることによって、相手に気持ち良くYESと言ってもらえるような「気のきいたメール」になります。