共働きはダブルで
それぞれローン減税を受けられる
共働き夫婦が2人でローンを組むと、それぞれがローン減税を受けることができ、1人だけのケースより減税額が増えるメリットがあります。
前ページのケース(2)「夫の年収500万円」の場合、「ローン残高の1%は30万円の枠」がありますが、夫のローン減税対象額は26万円ですから、減税を受けられるのは26万円。
最高額は30万円なので、差額4万円の使い残しが発生します。10年間だと40万円の差になり、もったいないですね。
このとき、共働きの妻もローンを組んでいれば、減税枠の30万円を夫婦で受けることも可能です。夫婦がダブルでローン減税を受けるには、夫、妻それぞれがローンを組む(銀行ではペアローンといいます)か、フラット35のように「連帯債務」という形でローンを組む必要があります。
ただし「連帯保証」では、ダブルで減税は受けられないので注意が必要です。
また、この減税を受けるには、最初の年に確定申告が必要で、翌年以降は勤務先に必要書類を提出すれば、年末調整で手続きができます。