高価格でも売れる秘密は
“伝説”を楽しむプレミア感

「現在、商業ベースでこの豆が作られているのはレユニオン島だけです。現地調査から始まって、ここまで持って来るのは10年仕事。僕らのプロジェクトは会社の利益につながらない分野なんです(笑)。2007年に初めてブルボンポワントゥを販売したときも、お客さまからどんな反応がくるのか、まったく予想ができませんでした」

 発売当初は「100gで8000円!?本当に売れるの?」という声も聞かれたが、その一方で「おいしいコーヒーが飲みたい」という愛好家を中心に話題を呼び、ネット販売を開始するとあっという間に売り切れてしまった。その後も、毎年予定数を完売するほどの人気商品となっている。

「2007年頃は、品質の高いコーヒーを楽しむ“スペシャルティコーヒー”ブームの第一波が来ていた時期でもあります。ギフトとして購入されるケースや、自分へのご褒美に買うというリピーターの方も多いですね」

 フルーツなど、酸味のある食べ物との相性も抜群で、温度によっても味わいが変わる。冷めてもおいしいというのもブルボンポワントゥの特徴だというが、味わいや香りといった品質に加え、年に1度の販売というプレミアム感も人気につながっているのかもしれない。

「本当にいいコーヒーを安定してお客さんにお届けすることが、今後の目標です。ブルボンポワントゥの収穫はすべて手作業でおこなわれるため、人件費の関係で下げることが難しいのですが、そのぶん、より品質の高いコーヒーを提供させていただきたいです」

 長い年月と手間をかけて日本に届く「ブルボンポワントゥ」。多くの人を虜にするその香りと味、そしてドラマを一度堪能してみてはいかがだろうか?