25周年を迎えるJリーグの開幕が近づいてきた(J1は2月23・24・25日、J2は25日)。日本のプロサッカーの歴史は四半世紀を経過したわけだ。

Jリーグが25周年
ひときわ輝くカズの存在

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 この間、Jリーグは着実に成長を遂げた。初年度(1993年)、10だったクラブは現在J1=18、J2=22、J3=14(プラスJ1クラブのU23チーム3)の54クラブに拡大。Jリーガーも300人あまりだったのが、1500人を超えるまでになり、年間観客動員数も約324万人が約970万人に増えた。25年間で日本のサッカー環境は大きな変貌を遂げたのだ。

 それを考えると改めてすごさを感じるのは三浦知良=カズ(横浜FC)だ。Jリーグ初年度のピッチに立っていた選手はみな引退し指導者などになっているが、この年、所属したヴェルディ川崎の年間優勝に貢献しMVPになったカズだけは、J2開幕翌日の2月26日に51歳になる今も変わらず一選手としてプレーを続けている。ちなみにプロ野球でも当時からプレーを続けている選手はゼロ。Jリーグが開幕した1993年5月15日に横浜ベイスターズの3番として先発したのは高木豊氏だが、3人の息子たちはいずれも現在Jリーガーになっている。代替わりして当然の長い期間、現役を続けているカズの精神力には驚嘆するしかない。

 プロリーグが生まれたことで、日本のサッカーレベルも飛躍的に上がった。プロ以前はW杯出場など夢のまた夢だったが、Jリーグ創設から5年後の1998年に初出場を果たすと、以後は6大会連続の出場を決めている。また、Jリーグ育ちの選手の多くが、欧州のトップリーグでも活躍するようになった。この事実からも日本のサッカーレベルは確実に上がっていることがわかる。